今回のコンセプト
砂漠土地を20回出して20点バーン
デッキリスト
コンセプト説明
今回の主役はサンダージャンクションで新登場した2色の砂漠ランドサイクル。どれもタップイン&戦場に出た時に対戦相手に1点のダメージを与えるという効果。土地を置くだけで1点ダメージということは20回土地出せば20点のダメージで勝ち…ってコト!?というわけで砂漠土地20回出して勝ちたいバーンデッキです。
とはいえ20ターンかけて土地を出していくのは流石に悠長。そこで、手札にある限り土地を出し続けられる「耕作する巨躯」や、出た時の誘発を2倍にする「知識の徳目」を使って急に勝ちにいきます。
デッキの動きはとてもシンプル。7マナ出るまで土地を並べつつ唱えられるカードを順に唱えていく。7マナになったら巨躯から出せるだけの砂漠を出して勝ち!分かりやすくていいね。
今回使った中で最も味わい深いカードは一見ダメージに関与しない「乾燥地帯のアーチ道」。出た時に土地を手札に戻すというデメリットの代わりに無色2マナが出る。このカードの味わい深さは[土地を手札に戻す]という行為がデメリットで終わらないところにある。砂漠土地でしか勝つ気がないこのデッキでは、与えられる最大ダメージを伸ばす事に繋がるからだ。
極端な話になるが、アーチ道がないと相手のライフがデッキの砂漠の枚数以上になった瞬間に負けという運ゲーになってしまう。しかし、このカードがあれば「知識の徳目」と合わせることにより、無限に土地を使い回せる=無限にダメージを与えられるようになる。
さらにアーチ道は巨躯や洞窟探検とも相性がいい。巨躯は沢山土地を出して沢山ドローしたいが、本体が重いため出す頃には手札に土地が残ってないというジレンマを抱えている。そこで、アーチ道を使って土地を回収することにより、ドローの枚数も増やせるのである。また、洞窟探検は土地をアンタップインにできるため2マナ出す土地の恩恵を即座に得られるようになる。
ざっくり採用理由
呪文の枚数が少ないのでサクッと紹介。
耕作する巨躯:戦場に出た時、タップ状態で土地を置いて1ドローという操作を望む回数繰り返す。土地をまとめて出す役として採用。自分の土地の数のパワータフネスを持つので一応殴れる。
棘林のアルマジロ:2マナで捨てるとライブラリーから基本土地or砂漠をサーチして3点ゲイン。ライフゲインできる砂漠枠。
豆の木を登れ:出た時と5マナ以上の呪文を唱えた時に1ドロー。巨躯でなるべく沢山の土地を出したいのでドローのできる置物として採用された。2マナ帯の動きが欲しかったというのもある。キャントリップもついてるのが本当に偉い。
洞窟探検:戦場に出た時に1ドローして手札の土地を1枚出せる。すべての土地をアンタップインにする。ドローできるしマナ加速できるし土地がアンタップインになるしで欲しい事しか書いていない。
知識の徳目:自分の出た時誘発を1回追加する。砂漠のダメージを倍にする目的で採用。エリシュノーンよりも除去耐性がある。
荒野無頼団の緑刃:出た時に基本土地or砂漠最大1枚をサーチする。砂漠の数だけパワータフネスが大きくなる。砂漠しか入っていこのデッキではそこそこのサイズになるが、数少ない除去の的なので基本的にすぐ死ぬ。
レンと7番:手札の土地を出すために採用。巨躯と違ってドローできない分置ける土地の枚数は少ないが、ライブラリーの残りが減ってきたときにはこれを使う。
デッキの感想
強いわけがない。ただ悠長な相手には勝てるので、やりたいことが面白いねって遊ぶぶんにはとてもいい。
始めは2色の砂漠サイクル10種とアーチ道だけを採用していたが、あまりにもタップインが辛かったので「道路の塔門」を採用してみたところアンタップインの便利さに感動した。4マナが空白のため3,4ターン目に3マナの動きをすることができればアンタップインの弊害がほとんどなくなるのだ。
「知識の徳目」は必要ではないが、置けているとかなり安心感がある。砂漠に寄っているとはいえ26枚は呪文が入っているので巨躯だけで勝つかと言われるとそうでもない。徳目があればダメージが倍になるだけでなく、前述した「乾燥地帯のアーチ道」との組み合わせもあるので必要な土地枚数をかなり減らすことができる。
あとがき
砂漠がコモンで助かった。ありがとう。
砂漠デッキを試しているとなぜか「光波の歩哨」によく当たる。こちらは砂漠土地のダメージを帳消しにされるので非常にクリティカルなカードとなっている。除去もないのでこちらの勝ち筋は「知識の徳目」でむりやりダメージを増やして勝つしかない。ただ、15分以上にもわたる泥仕合激戦を繰り広げたりもした。是非その雄姿を動画にしたかったのだが、見るに堪えなかったため不採用となった。
プロツアー面白かったですね。準々決勝のドメインランプVSティムールランプの5本目とか、トップ勝負になってからもどっちが勝つか全然わからないような接戦が続いて本当にハラハラでした。決勝が日本人対決になったことも、終わった後にすぐに感想戦をし始めるあたりも見ててよかったですよね。
語りたいことは山ほどあるんですが、デッキの感想が霞んでしまうのでこの辺でおさめときます。というわけでまた次回。