今回のコンセプト
「歓楽の紙、ゼナゴス」と「世界棘のワーム」でワンショット
デッキリスト
サイドボード
4 神聖の力線
2 船砕きの怪物
2 石術の連射
2 神秘の論争
2 サメ台風
1 偉大なる統一者、アトラクサ
1 軽蔑的な一撃
1 否認
https://www.hareruyamtg.com/decks/729403
コンセプト説明
今回の主役は「不屈の独創力」「歓楽の神、ゼナゴス」「世界棘のワーム」の3枚。
不屈の独創力:X赤赤。アーティファクトやクリーチャーをX個破壊する。そのオーナーのライブラリーの上から1枚ずつ公開し、破壊されたパーマネントの数に等しいクリーチャーやアーティファクトを戦場に出す。
歓楽の神、ゼナゴス:戦闘の開始時にあなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、+X/X修整をし速攻を与える。Xはそのクリーチャーのパワーに等しい。
世界棘のワーム:15/15トランプル。これが死亡した時、5/5のワームトークンを3体生成する。これが墓地に置かれた時、これをライブラリーに加えて切り直す。
今回のデッキは言わずと知れた独創力コンボ。宝物などのトークンを「不屈の独創力」X=2で破壊する、「歓楽の神、ゼナゴス」と「世界棘のワーム」しか入っていないので当然その2枚が出てくる。すると、戦闘の開始時にゼナゴスの効果でワームが+15/15修整と速攻付与される。そうして完成した30/30速攻トランプルのワームでワンパンして勝ち!という構築。
理想的な動きは相手ターン終わりに「大勝ち」から「不屈の独創力」。最速5ターン目にコンボが成立する上に、独創力さえ引けていればトークン2つは容易に出せるため、かなり爆発力が高いデッキとなっている。
トークンを生成する手段は土地を含めると20枚。インスタントかつドローのできる物が多く、独創力を探すこととトークン生成を両立している。トークン生成の優先順位としてクリーチャーは少し低い。クリーチャーを対象に独創力を打つと、スタックで除去される可能性があるからだ。
今回デッキを作るにあたって晴れる屋のリストを参考にしたのだが、そこで見かけた中には「鍵の秘密」がピン刺しされているものが多かった。ルーティングが多いため捨てやすく、墓地からトークン生成できる点が評価されているのだろう。また、「変わりダニ」の採用もちらほら見かけた。
トークンを2つ生成すれば独創力で勝ちではあるのだが、ゼナゴスやワームを引き込んでしまうと独創力で踏み倒せなくなってしまう。ワームはルーティングで捨てると勝手にライブラリーに行くので問題ないのだが、ゼナゴスを引いてしまうと「火山の悪意」「ヴァラクートの覚醒」でしかライブラリーに戻すことができないので詰まってしまう。ただ、宝物を出せるので素出しができたり、そもそもワーム1体で勝ちを狙えるので、コンボに拘りすぎるとリーサルを逃してしまう。
デッキの感想
強くて感動。メタゲームチャレンジで5-1まではいけました。勝ち抜けました!とドヤ顔で言いたかったのですが人が弱くて無理でした。悲しい。
コンボでの爆発力は勿論のことながら、対応力の高さに感動しました。BO3のマッチではよくハンデスや打ち消しといった対策を取られるのですが、それに対して打ち消せないフィニッシャーである「船砕きの怪物」やハンデスを拒否できる「神聖の力線」などを入れることによって相手の対策を躱しながら戦えるという点が魅力的だった。
どのリストを見ても「サメ台風」が4積みされていたのだが、あまり強く使えなかった。サイクリングでトークンを出すには重いし、コントロール相手にはそうそう通して貰えない。扱いの難しいカードだと感じた。
よくマッチするデッキに対する感想でも書いていこうかなと思う。
VSイゼットフェニックス
一番きつい。クロックが速く、クリティカルに刺さるカードが塔の点火しかない。船砕きを出せるほど悠長にはできないが早々にコンボをするには打ち消しが多い。「偉大なる統一者アトラクサ」を入れることでコンボに必要なトークンを1つだけにして早く決められるようにした。
VSラクドスヴァンパイア
概ね有利。コンボへの対策がハンデスしかないので力線があれば悠々とコンボが決められる。クリーチャーがいない都合上「血管切り裂き魔」をソリンから繋げられると厳しいが、ソリンをきちんと打ち消しできればあまり負けないと思う。
VS探検コンボ
対戦経験が少ないが不利ではないと思う。先にコンボを決めた方が勝つが、対策カードがあるこちらの方が決めやすいという印象。
VSボロスヒロイック
リーサルとコンボの速度勝負。後手だと理想ムーブをした相手には勝てないと思うので1本目を取られると辛い。
総じて速度のあるデッキが辛いと感じたので時間稼ぎをしつつ占術が行える「消えゆく希望」を採用した。また、「神々の憤怒」では火力が足りないと感じる場面も多かったので「間の悪い爆発」にしてルーティングを兼ねるようにした。ただ、イゼットフェニックスに対して効果的なカードであり、3マナと4マナという1ターンの差が重要な場面もあったので今後も検討を続ける予定。
「鏡割りの寓話」は勿論強いのだが、特にラクドスヴァンパイアを相手にしている時最速でプレイしてしまうと返しでソリンからの血管切り裂き魔が出てきて負ける。という試合を何度かやらかした。そこで、3ターン目のインスタントで能動的に動けるカードが欲しいと思い、「プリズマリの命令」を入れている。単純にできることが多いのでかなり便利だった。
緑単信心やロータスコントロールに対して土地破壊が欲しいと感じたのでトークン生成も兼ねられる「不安定な断層」を採用した。
あとがき
ゼナゴスシュートは個人的に思い入れがあるので自分の持ちデッキにすることができて嬉しいですね。プロツアー・ファイレクシアでゼナゴスシュートが優勝してるのを見て、出てくるカードも知らないながらなんて強くて面白いデッキなんだ!と感動したものです。
まだまだパイオニアを始めたばかりの初心者ですが、1個人の意見として楽しんでいただければ幸いです。今はほとんど借り物のリストでしたが、自分のリストが決まって何かしらの結果を残せたらその時にはまた紹介出来たらなと思います。