7割方気持ちよくなれるクソデッキ

MTGのスタンダードで気持ちよくなれるデッキを紹介しています。デッキの成功例とかを挙げてるtwitter(https://twitter.com/bye_alter)。デッキ構築とかドラフトをたまにするyoutube(https://www.youtube.com/@alter_mtgch)

電弧が全てを貪る

今回のコンセプト

「電弧放出機」を利用して「全てを貪るものの器」で特殊勝利

 

デッキリスト

デッキ
4 碑出告が全てを貪る (NEO) 221
2 英雄の破滅 (VOW) 120
8 沼 (BRO) 273
4 憑依された峰 (MID) 263
4 硫黄泉 (DMU) 256
8 山 (BRO) 275
2 ギックスの残虐 (DMU) 87
1 電弧放出機 (SNC) 233
2 喉首狙い (BRO) 102
2 黙示録、シェオルドレッド (DMU) 107
2 祝福刃の鼠 (NEO) 115
4 突き刺す戦耕し (BRO) 120
4 蜥蜴丸 (NEO) 153
3 悪魔の意図 (BRO) 89
2 ギックスの命令 (BRO) 97
2 双業火 (DMU) 149
2 ヨーグモスの法務官、ギックス (BRO) 95
2 ネファリアのグール呼び、ジャダー (MID) 108
2 ファイレクシアの肉体喰らい (BRO) 121

 

デッキコンセプト解説

 今回注目したカードは「電弧放出機」と「日出次が全てを貪る/全てを貪るものの器」

・電弧放出機:[1マナ:ブロックしているクリーチャー1体に1点のダメージ]の能力を付与する装備品。

・全てを貪る者の器:「日出次が全てを貪る」の裏面。3/3トランプル、ダメージを与えるたびにこの上に1/1カウンターを乗せる。対戦相手に10点以上ダメージを与えると勝利する。

 器が電弧の能力を使うと[ブロッククリーチャーにダメージを与えた]のでカウンターが乗る。つまり、マナさえあればブロックされても一方的に倒しながらサイズアップすることができる。これを続けることでサイズアップした器が最終的に10点ダメージを通して特殊勝利する、というデッキ。

 電弧放出機は1マナなので日出次の1章効果で破壊されてしまう。そのため採用は1枚だけにして「悪魔の意図」や「ギックスの残虐」でサーチすることを前提にしている。

 電弧+器以外のシナジーとしては、接死/電弧はブロックしたくないがブロックしないとライフ詰められるし「ヨーグモスの法務官、ギックス」でドローされる、という不利な2択を選ばせ続けるというコンボがある。

 

デッキの長所

 器のサポートに入れた「蜥蜴丸」「双業火」「ギックスの命令」が活躍した。器が二段攻撃を持つと1回の攻撃でカウンターが2個乗るため、2回目の攻撃で10点以上出せるようになる。特殊勝利を目指せるターンが大幅に縮められる点が強かった。また、接死持ちのクリーチャーとも相性がいいので、器を引くまでの地上戦にも貢献してくれた。

 採用しているクリーチャーのほとんどが接死持ちなため地上戦の大型クリーチャーを止めやすい。チャンプブロックしやすいトークン主体のデッキは日出次1章の能力が刺さるため、盤面を展開して戦うという種類のデッキを全般に対して戦いやすいと感じた。

短所

 日出次とシナジーしたいカードなのにアンチシナジーがある。「電弧放出機」と「日出次が全てを貪る」の組み合わせを活かしたいデッキなのに、日出次1章の効果で破壊されてしまう、さらに2章の効果で墓地は追放されてしまうので墓地からの利用もできない。2章の墓地追放効果は「ギックスの残虐」「ギックスの命令」のリアニメイトやクリーチャー回収の妨げになってしまう。

 器に対しての除去、日出次を唱えたときの打ち消しをされてしまうとフィニッシャーがいないので立て直しが困難だった。接死持ちで地上戦は止められるといってもあくまで時間稼ぎ程度しかできないのでいずれ相手の大型生物を通されて終わってしまう。

デッキの感想

 日出次の効果は蘇生やリアニ、パワーストーンによるランプなどに刺さるので、以前よりも強く使うことができた。器の方は除去されなけば活躍したが、さすがに除去の的にされるので特殊勝利まで繋げられることは少なかった。

 電弧放出機でブロッカーを一方的に打ち取る効果はマナが必要とはいえ護法/呪禁持ち以外だとタフネスの大きいクリーチャーにも通用するので、本体/装備コストともに1マナの割には可能性を感じた。

 ブロックしたくないけど通したくもないという2択の状況を作るのが楽しく、「歓待の呪い」などでも同様の戦術を試したいと思う。