今回のコンセプト
「洞窟の番人、スー＝チー」が「大食い戦争」で自給自足
デッキリスト
コンセプト説明
今回の主役は「大食い戦争」「洞窟の番人、スー＝チー」「クルーグ公、ウルザ」。
大食い戦争：自分のアーティファクトに［２：これを生け贄に捧げて、好きな対象１つに大食い戦争の枚数+1点のダメージを与える］という能力を与える。
洞窟の番人、スー＝チー：警戒、護法2。死亡した時アーティファクトを唱えるか能力起動のためにしか使えない無色８マナを加える。
クルーグ公、ウルザ：アーティファクトクリーチャーを+2/2修正。6マナで自分のアーティファクト１つを1/1の兵士としてコピーする。
大食い戦争を中心にデッキを組みたい。マナだけでアーティファクトを生け贄に捧げるという点から、死亡時にマナを生成するスーチーを悪用できそうだと思った。大食い戦争でスーチーを生け贄に捧げたとき、スーチーの死亡時誘発で８マナが生成される。ここで、差し引き６マナが余るため無限にできないか考えたところ、４マナのウルザが候補に挙がった。
ウルザは６マナでアーティファクトをコピーできるので、大食い戦争の２マナと合わせるとちょうど８マナとなる。つまり、スーチーの死亡時誘発で生成されるマナを使い切って次のスーチーと生け贄のためのマナを用意できる。
今回はこの３枚でコピーと生け贄を繰り返して対戦相手に無限点ダメージを与えるというデッキ。
コンボの流れは
①ウルザでスーチーをコピー（－６マナ）
②スーチーを生け贄に捧げる（－２マナ）
③死亡時誘発で８マナ生成（＋８マナ）
を繰り返すだけの簡単なコンボ。
デッキはアーティファクトを中心にマナ加速のための「アイレンクラッグ」「熱心なメカ乗り」「スランの蜘蛛」「マイトストーンとウィークストーン」、除去への解答として「離反ダニ、スクレルヴ」「恐怖のドールハウス」を採用している。
「生きるレガシー、カーン」でマナを解決しようとしてみたり、「訓練場」でコストを軽減することで解決しようとしたりと、ピン刺しのカードに迷いが見て取れる。
デッキの感想
弱め。コンボは必要マナが多すぎてほとんど決まらなかった。勝った試合の大半はウルザによるもの。ただ、大食い戦争自体は想像よりも使い勝手が良かった。
エンチャントと護法持ちということでこの３枚を揃えるのにはそこまで苦労しない。苦労するのはマナの方。必須パーツ３枚を戦場に出したうえでスーチーをコピーするための６マナと大食い戦争のための２マナが追加で必要になる。そのため、コンボパーツを出したターンにコンボを開始することがまずできない。ウルザは除去耐性もなくヘイトを買いやすいので、１ターン凌ぐことがコンボ成立の一番の課題となった。
恐怖のドールハウスは除去への解答ともなるが、スーチーやウルザを１マナでリアニできるということが大きな意味を持つ。ドールハウスから繋げば、コンボに必要なマナが９マナに抑えられるので相手ターンを跨がずにコンボ完走を目指せるようになる。また、中盤にスランの蜘蛛をリアニしてパワーストーンを増やしたり、回路の修理屋でドローしたりと腐る場面がなかった。
大食い戦争は２マナと生け贄でたったの２点与えるだけ、ダメージ効率も低いし弱いと思っていた。しかし、パワーストーンを除去に利用できたり、チャンプブロックを顔面火力に変えたりと、他の役割を持つカードが火力になることによる優位性が明確に存在していた。
ウルザが強い。「回路の修理屋」をコピーして粘りつつドローするという動きの安定感がすさまじい。ライフゲインとドローの誘発で、粘りながらコンボパーツを探すのに役立ってくれた。他にはスクレルヴとの組み合わせがよく、ウルザとスクレルヴが呪禁付与とコピーで互いを守りあうことができる。
あとがき
今回は無限コンボでした。とはいってもオススメできるような出来ではないのでコンボ成功例を見てへ―面白いって言ってもらえたら満足です。環境終盤になるとどうしても勧められるほどのデッキが難しくなってきますね。
コンボ自体は早々に思いついたもののデッキの形になるまでに時間がかかり、さらに記事にまとめるまでに時間がかかってしまい久しぶりの投稿になってしまいました。次のデッキも案はあるものの内なる自分が「それ弱くね？」「意味あんの？」と言ってくるので苦しんでいます。期待値を下げて待っててください。
