今回のコンセプト
「有刺の給仕」に「地震土竜、アンズラグ」が無限に攻撃
デッキリスト
コンセプト説明
今回の主役は「公共の敵」「有刺の給仕」「アンズラグ」の3枚。
有刺の給仕:破壊不能。戦場に出た時にこれに容疑をかける。対戦相手にダメージを与えた時、1点のライフを失いカードを1枚引く。ダメージを受けると対戦相手はその点数に等しいライフを失う。
地震土竜、アンズラグ:これがブロックされた時、自分のクリーチャーをアンタップし追加の戦闘フェイズを得る。7マナでブロックを強要する。
公共の敵:エンチャントされているクリーチャーのコントローラーへの攻撃を強要する。エンチャントしているクリーチャーが死亡した時、カードを1枚引く。
「有刺の給仕」の破壊不能とライフルーズを活かしたい。ブロックする度戦闘ファイズを追加してくれる「地震土竜、アンズラグ」をブロックすれば、無限に相手の戦闘フェイズが続き無限にライフルーズ誘発する。勿論相手が攻撃してくれないと何も起きないので攻撃を強制する必要がある。その手段として選んだのは「公共の敵」。他の手段に比べて1枚で与えられる影響が大きいことからこれにした。
今回のデッキは「地震土竜、アンズラグ」を押し付けて「公共の敵」で「有刺の給仕」に何度も攻撃を強制して勝つというデッキ。
コンボには容疑のかかっていない「有刺の給仕」と「公共の敵」、相手の場に「地震土竜、アンズラグ」が必要になる。さらにその状況を揃えるためのパーツとしてはアンズラグを相手に押し付けるための「切望の隼」、さらに容疑のかかっていない給仕を作るための「似姿の物あさり」or「顔を繕うもの、ラザーヴ」or「進化した謎、ヴァニファール」or「自然な溶け込み」の計5枚が必要となる。
必要パーツが多いうえにクリーチャー主体なので全除去を入れての時間稼ぎができない。そこで公共の敵が活きてくる。相手の盤面が完成する前に公共の敵を付けることで、攻撃してきた1体1体それぞれを対処できるようになる。その過程でコンボに必要なクリーチャーが死んでしまっても、コピーするカードも多いので何とかできる。
デッキの感想
当然弱い。必須パーツが多くどれもパーマネントなので、そもそも全てが揃う状況というのが少ない。さらに、そのパーツも複数ターンに渡って2/2という貧弱な姿で出すので、パッと見の盤面よりも弱くボコボコ殴られてしまう。
サポートに入れているカードのパワーが高く、中でもヴァ二ファールやエトラータがハマるとそれだけで勝ってしまう。
相手が横並び展開を作ってしまうと、アンズラグを押し付けたところで打ち漏らしたクリーチャーの攻撃で負けてしまう。そこで、相手が展開してしまう前に公共の敵を適当な対象にエンチャントして妨害を狙いたい。そのために接死の「グリッサ・サンスレイヤー」などのコンバットに強いクリーチャーを採用している。
「似姿の物あさり」を入れたことでデッキの安定感が明らかに上がった。2ターン目物あさり、3ターン目ルーティング、4ターン目に物あさりの能力起動と動けると、飛行かつ破壊不能のブロッカーが誕生する。他の動きだとどうしても盤面が弱く一方的な展開になるので、4ターン目からどんなクリーチャーでも受け止められるようになるのはかなり心強い。偽装よりもコピーのためのカードを多く採用しているのはそういう理由でもある。
エトラータの能力で「公共の敵」は唱えられないので気を付けよう。エトラータの能力で偽装したカードを表向きにする時、パーマネントは表向きにし、それ以外は追放して唱え直す。ここで、公共の敵はクリーチャー対象のエンチャントなので表向きになると、条件起因処理で墓地に置かれてしまう。必須パーツだからと偽装してしまうと無駄になってしまうので注意しよう。
このデッキは溶け込みやヴァ二ファールと4マナの動きが強く、ケランの出来事能力で2から4マナにジャンプできるとかなり美味しい。また、攻撃時誘発で給仕を指定すると、給仕は破壊不能なのでただで1ドローできる。警戒持ちで飛行3/4と戦闘面でもまあまあ悪くない性能をしているので助けられることは多かった。
ざっくり採用理由
公共の敵:攻撃強要の中で一番コンボ時以外にも仕事をしそうだった。
花粉の分析:色事故回避+コンボパーツサーチ。
黒の太陽の黄昏:除去兼リアニメイト。X=5以上で使いたい。
顔を繕うもの、ラザーヴ:コピーのコストが安くドローもできるので採用。
似姿の物あさり:ルーティングできる点とターン跨いでコピーにできる点が優秀。
蒐集家の保管庫:2ターン目に不特定マナで動きだせるので助かる。
切望の隼:アンズラグ押し付け。コピーでは代替できないので1番ハードルが高い。
命狙いの逃亡者、エトラータ:偽装のコストを変更でき、攻撃を通せばチャンプブロッカーを生成できる。除去も吸ってくれる。
グリッサ・サンスレイヤー:公共の敵で攻撃強要したクリーチャーを仕留める係。
自然な溶け込み:給仕の偽装兼コンボパーツサーチ。5枚と見れる枚数が多いのがありがたい。
好奇心の神童、ケラン:ドローと2マナでの動きをくれる。
進化した謎、ヴァ二ファール:マナの支払いなしで複数回偽装できるのがいい。
押し合い//圧し合い:公共の敵以外の攻撃強要手段。1マナと軽いのは優秀だが圧し合いが役に立たないので1枚刺し。
あとがき
とてもいいロマン砲ができて久々に満足です。ただかなり試行回数重ねたものの1回も決まってないので空砲かもしれない。楽しけりゃ良かろうなので景気よく鳴らそう。うおお決まれえええ!!ってワンチャンに期待してパーツを集める過程はなかなか楽しいのでコンボに期待せずに試してみてください。
切り抜いてツイートもしたんですが、コンボが初めて成功して勝ちを確信したところに「ミスターオルフィオ」が出てきて負けてしまうという奇跡のような噛み合いを魅せてくれました。そんな芸人魂求めてないから。
最近実践動画をちょいちょいyoutubeに上げていってます。ほとんど編集はしてない(する技術もない)ので退屈かもしれませんが、実際の挙動は分かりやすいかなと思います。下にリンクを貼っておきますのでよければ見て下さい。
次は「陰湿な根」の無限コンボをします。デッキ自体は完成してるので早々にお届けしたいな。それでは今回はここまで。読んでくださりありがとうございました。